なんか恥ずかしいけど
でも嬉しくて
思わず口元が緩んだ。
彼女が素直になると
ちょっと驚くけど
でも恥ずかしそうに言うから
なんか可愛い。
これからはそういう所も
少しずつでいいから
俺に見せてくれるようになればいいな…
そう思った。
「バスターミナルまで私も行くよ」
俺が帰る準備をし始めると
彼女は俺に来てもらったことに
負い目を感じているのか
そんなことを言い出す。
「いい」
「でも………」
「危ねぇだろ。
こんな時間に必要以上に出歩くな」
もっと一緒に居たい気持ちはある。
でもさっき
駅に来てもらった時間帯とは違って
今はもう酔っ払いが出歩くような時間帯。
彼女が家に帰るまで
心配で落ち着かなくなるから
その厚意は断った。