「ホントだよ。
電話も出ねぇんだもん
来るしかねぇだろ?」
ホントに焦ってたから
そう嫌味に言いつつも
本当はすごく会いたかったから
結果的にここに来れて良かったと思った。
「ごめん……」
「いいよ、お前ん家来れたし。
来て良かったよ…
お前の顔見てすげぇホッとしたから」
ずっと来れなかった
抱川の彼女の家に来れた訳だし
仲直りも出来た訳だし
今考えれば最高の結果になった。
だから
全然不満になんて思ってない。
寧ろ
ぶつかったからこそ
彼女のことを知ったし
彼女のラフなスタイルとか
泣き顔とか
滅多に人に見せないような
彼女のそんな素の姿が見れて
俺は幸せに思った。
そしたら彼女は突然
「私も………
ユンギに久々に会えて……良かった」
なんて素直に言い出すから
ドキッとして
調子が狂いそうになる。
おい、どうしたんだよ………急に……。///