唇を離して我に返ると
自分がすごい野獣みたいに
生々しく彼女を攻めてたような気がして
ものすごく恥ずかしくなった。
俺相当
彼女欠乏症だったんだな……。
彼女を見たら
頬がほんのり赤くて
彼女も恥ずかしそうにしていた。
でもなんか
恋人に戻れたなって
そう思った。
彼女はこの少し気まずい雰囲気を
変えようと思ったのか
「……明日仕事……だよね?」
俺から少し離れてそう問い掛けてくる。
「うん、朝からな。
だからもう帰んねぇとな……」
彼女と居れる時間は
なんでこんな短いんだろうな………
時計を見ると
バスの時間まで
あまり余裕がなくなっていた。
明日何もなかったら
このまま泊まるところだけど……
強行軍だから仕方がなかった。
思わず溜息をつくと
「ごめんね……
忙しいのに来させちゃって……」
彼女は申し訳無さそうにそう言った。