「え……だからそれは

私主体の考えだって……」

「違う。

お前が不安に思うのは無理ないんだ。

我が儘でも何でもなくて……」







でも彼女はまた俺を気遣って

更に自分を傷つけようとしていたから



俺は彼女の言葉を遮った。









もうこれ以上自分を傷つけんな………。





自分にも俺にも嘘つくな……。











彼女に本音を吐かせたかった俺は





恥ずかしいとかそういうのも捨てて








本当の俺はこういう奴だ。


こういう風に思ってんだ。





っていうのを


赤裸々に彼女に話すことにした。








そうすれば


俺に言えなかった気持ちを

素直に話してくれるんじゃないか

と思ったから……。











「付き合ってんのに

俺と会うことすらないから

仕方ないことだけどよ……

最近お前の色んな思い込みが

増えてるなと思う。


だから言うけど

俺は………お前が考えてるような

そんなクールな人間じゃねぇから。

たぶんお前が思ってる何倍も

お前のこと好きだし

仕事の時だって、すごい考えてる。


お前はさ………理解のあるやつだから

俺はそれに甘えちゃって……

出来る時だけ連絡してるけど……

それもやべぇなっていつも思ってる。

愛想尽かされたらって思ってたよ。

だからそれが現実になって……

すごい焦ってた。どうしようって……」








彼女はたぶん引いてるなと思った。






唖然とした表情だったから……。