彼女の勝手さに
思わず溜息をつきそうになったけど
そこはグッと我慢して
「は？別れてねぇから。
で……それでそいつは何て？」
否定しつつ
そのまま話を促した。
「ちゃんと話してこいって……」
「当然だな。
気分はねぇだろ気分は」
「……………ごめん………なさい……」
ん………？
なんか………
ヨンジュンとかいうやつの反応は
思ったのと違った。
てっきり
俺と別れて喜んで
じゃあ俺と付き合おうって……
そういう展開かと思った。
じゃあ……
本当に相談乗ってたのか………？
彼女とヨンジュンとかいうやつの関係性は
正直、どういうものなのか分からないけど
とりあえずは
即行で乗り換えるとかいう
そんな残酷な展開には
なってはいなかったのが分かり
そこにはすごくホッとした。