タイムリミットはあるものの



ギリギリまで待つつもりだった俺は





気づかれないだろうと思いつつも

一応周囲に気を配り





目立たない場所…  



ターミナル敷地内の

小さなストアの影に身を潜めた。










 




待ってる間


今一度スマホで最終バスを確認する。






最終は22:51。















彼女が来たらすぐ分かるようにと



イヤフォンの片耳を外した。




















 














気長に待とうと

しばらくそこで立っていると













微かに近づいてくる足音と共に









「ユ………ンギ…?」






小さく俺を呼ぶ声が聞こえた。