"あ!!だからあの時……
旅行行ったのに
微妙なテンションだったから
なんかあったのかな~って
俺ちょっと気になってたんだよね…。
そういうことなら納得……"





すぐに気づいたけど
なんとなくそっとしといてくれたホソクは

やっぱり気遣いの男だなと思った。








一方



"でもヒョンにそんな出逢いがあったなんて
全然知らなかったからビックリですよ。
でもなんか良いなぁ~~羨ましいです。
国境を越えた愛を感じます"





乙女か!と言いたくなるくらいに
ニコニコと天を仰いでそう言うジミンは


やっぱり可愛いヤツだなと思った。









''あぁ……ヒョンはその人のこと…
すごく好きなんですね……。
それは聞いていてよく分かります。

でも難しいですよね……。
ヒョンだって感情があるのに
な~んか振り回されてる感じがして。

僕がヒョンの立場だったら
ちょっと会うの怖いなって思っちゃいます…。
今になって言いたいことって何?
って思いますしね……"





ジミンは意外にも
僕の気持ちをよく分かってくれていて
真面目に考えてくれていた。








"でも実際…
彼女の口からは何も聞いてないのに
何も分かりっこないですよね…。
その……日本で彼女と一緒に居た人は
どういう人なのか……。
もしかしたら彼氏じゃなくて
彼女の親戚の人かも分からないですし……
とにかく彼女に話を聞かないと何も……。

だから僕は………
会ってから気持ちに整理をつけた方が
いいんじゃないかと思います。

まぁ…………どうするか
決めるのはヒョンですけどね''












ジミンの言う通りだ。





聞きもせずに思い込みで怯えていては
ただの情けない男だよな……。