彼が突然そんなことを聞いてくるから
ドキッとして冷や汗が出た。
なんでそんなことを?と思って
顔を上げて彼を見ると
彼は私の服を見ていた。
あ、やば…………
着てるの忘れてた………
私はユンギから貰った
グッズサンプルのパーカーを
部屋着代わりに着ていたのを忘れ
何も考えずに普通に出てきてしまっていた。
恥ずかしくて
顔が熱くなっていくのを感じる。
好きじゃないよなんて嘘
こんなの着てて通用する訳がない。
だから私はぎこちなくも
「あ……はい………。
友達がプレゼントしてくれて……」
なんて言い訳をした。