お酒のせいか
正直な言葉が口から出た。
「不安な時は不安だって言わなきゃ。
男は分かんないよ?
まぁ……それも度が行くと
ダメだとは思うけどさ……。
でもシセリちゃんの場合は
ひたすら我慢してそうだから……
なんか心配になる……」
告白から一変して
気づいたら私の恋愛相談になっていた。
「言えないですよ……彼に不安だなんて……」
私は泣きたい気分になって
それを誤魔化そうとお酒を飲んだ。
「なんで?恥ずかしい?」
「なんか……私がそれを言ったら
なんか気持ち悪いですし………
彼に負担をかけたくないです…」
そこには不思議と
滅多に人に語らない本音を
ヨンジュンさんには話してしまう自分がいた。
「なんで気持ち悪いとか言っちゃうんだよ~
そんなことないのに。
シセリちゃんはあまり自分に
自信持てないんだね。
それに相手のことを考えすぎてる。
自分を疎かにしちゃダメだよ?
きっと彼もそれを望んでないはずだから…」