「△△ってスーパー知ってるよね?
あそこの店長、僕の後輩なんだけど……
今その人にあのチョコレートを
店に置いてくれって頼んでて
ほぼほぼOK貰ってるんだ。
でも、彼は彼なりの困り事を抱えてて……
僕も何もプロモーションなしじゃ
無理があるから……
だから□□ちゃんにね、あそこで
売り子やってもらえないかなと思ってて。
そうすれば万事上手くいくと思うんだよね」












やっぱり突拍子もない話だった。










売り子って


こちらいかがですか~?みたいな……?










工場で黙々と働いてる私が?







いや、無理無理…………。











「応援はしたいけど………
それは無理……だと思う……」







「なんで?無理なんかじゃないよ~!
まぁ……やったことないから
そう思っちゃうんだと思うけど……。
僕は□□ちゃんには
そういう素質あると思うよ!
だって僕、□□ちゃんくらいだよ?
こんな普通に話せる若い子」








「ぇ………だってそれは…叔父さんだから…」








「だって僕従兄弟いるけど
全然喋れないもん。
あっち内気だし……」







叔父さんは少し口を尖らせて
不満げにそう言った。