僕のドキドキの内容は的中だった。
彼女はホントに
僕のことを知らないみたいで
良かったと思う半分
彼女には何と言うべきか悩む半分で
僕のスマホを打つ指が止まった。
僕が彼女と友達になった理由は
芸能界以外で友達が欲しかったから。
僕が芸能人だと知らないのに
友達になってくれたことが嬉しかった。
遅かれ早かれ
いつかはバレるとは分かっている。
でも彼女にはまだ
僕がBTSというアイドルグループの
メンバーだということは
伏せておきたい……。
だから僕は頭であれこれ考える。
仕事が特殊だから
不審に思われるかも……
結局は
今後彼女と会話をする時に
ヘマをしても言い訳できるよう
少しだけ現実に近い嘘をつくことにした。

