僕は
なんでこんな幸せなんだろうなって
思いながら
彼女に後ろから抱きつく。
「おっと………」
不意打ちだったみたいで
彼女がフラつくのを
倒れないように腕で支えて
彼女に思いっきり甘えた。
男らしくないかもしんないけど
彼女にずっと甘えたくて甘えたくて……
我慢してきたストッパーが
急に取れたみたいに
僕は彼女にくっついて
思いっきり甘えた。
彼女は優しくて
うざがることもなく
気にしないでそのままご飯の準備をしてて
彼女なりの気遣いなんだろうなって思った。
テーブルに一緒に夕飯の用意をして
一緒に『いただきます』って食べることが
どれだけ幸せなことか……。
彼女の久しぶりの手料理
しかも僕の大好物のチャプチェは
「あ~ヌナの味だぁ!
幸せの味、久しぶりだなぁ~」
本当に幸せの味だった。
そして向かい側で
嬉しそうに笑いながら食べるヌナの顔が
最高に可愛くて
僕は本当に幸せだと思った。
幸せすぎて怖いくらい……。