「ここからまだ結構距離あるぞ…
彼女のアパートまで。
周りも気付いてなさそうだから
バスで良いよね?」
「バスで行きましょう」
空港からは24時間動いてるバスで
彼女の居るマンハッタンまで向かう。
仕事の時は
乗り合いのバスになんて乗れないから
はたまた移動だけでもドキドキしたし
ワクワクもした。
着いた時間が夜中というか
朝方だったから
人も少なくて
移動には最適の時間帯だった。
だから僕は安心して
降りる停留所までの間
眠りについた。
「おい、テヒョナ。
降りるぞ」
そう声を掛けられてハッ とする。
外を見ると
ものすごい都会の風景になっていて驚いた。