「○○さんは
テヒョナにとっては特別な……
簡単に諦められない人だってことは…
もう十分分かったよな……」
ミンホヒョンはどういう気持ちで
僕に女性を紹介してくれたかは
正直、分からなかったけど
彼の目は真っ直ぐで
口元は優しく微笑んでいた。
「彼女にもう一度………ぶつかって来い。
それでダメで心が折れたなら
また俺が探してやるさ。
今のテヒョナは
たぶん誰を紹介してもなびかないと思う…。
今は………○○さんしか心にないだろ?
俺は………
彼女に会って好きだともう1回
伝えて来た方がいいと思う…」
分かりきってたことかもしれない。
でもミンホヒョンに言われて
火がついた。
このままじゃダメなんだ………………
まだ彼女を諦められない……………
僕はミンホヒョンに泣きながら抱きつき
ヒョンの言う通りに
彼女にまた想いを告げようと決意した。
「テヒョナ……お前は可愛い弟だ。
それに……俺から見てもカッコイイ。
だから自信持っていけ。
男らしく行け。
国宝級のイケメンの真剣な一途な想いが
伝わらないわけないだろ?
色々とあったから……
不安なんだろうけど
勇気を持って
彼女に想い……伝えてこいよ」
ヒョンの強くて男らしい手は
僕の背中を力強く押してくれた。
僕は
ヒョンの応援を力にして
彼女の元に行くことを
心に決めた。