「初めまして……
キム・テヒョンです」
「今ノリに乗ってるBTSのテヒョンさんに
お会いできるとは……。
さすがミンホくんの人脈だわ……。
あ、申し遅れました。ダヒです。
ミンホくんとはデビュー当時から
仲良くしてもらってて。
よろしくお願いします」
頭は良さそうだし
なかなかサバサバしてる感じの女の人で
僕としては
初対面でもわりと気楽な感じがした。
「そっか~~。
私もこの業界長くなっては来たけど
ホント、BTSは新しいよね。
自分達のやり方を貫くのはカッコいい。
けど相当なハードスケジュールでしょ……」
ちょっとなんかボーイッシュな人で
やっぱ僕には
年上が楽なのかなっては思ったけど
この人と甘い雰囲気には
なれる気がしなかった。
なんでも話せる姉貴的な感じ……?
スタッフでこういう人が居たら
頼れて良いよなとは思うけど
彼女も
僕をそういう風には見てない気がしたし
恋愛と違う関係性なら上手くいっても
"彼女"ではない気がした。
「じゃあまた何かで会ったら。
声掛けても大丈夫かな?」
「もちろんです」
彼女との初対面はあっさり終わった。
知り合い……………
仕事仲間としては
知り合えて良かったと思った。