そして翌朝。
俺の中で結論が出た。
彼女は別れたいと思っていたとしても
俺の気持ち………
今後もこのまま……
別れる気はないということは
伝えるべきだと思った。
彼女の引っ越しまで時間がない。
俺はマネージャーに
どうしても明日済ませたい
プライベートな用事があると相談して
翌日のレッスン後20時以降に
外出する許可をもらった。
明日シセリに俺の気持ちを伝えて
彼女が引っ越す前に
関係をハッキリさせようと心に決めた。
翌日
朝からのレッスン後の20時過ぎ。
俺は事務所で私服に着替えて
メンバーには
「両親へ買いたい物があるから
先に寮行ってて」
と伝えて
タクシーで
ソウル市内の彼女のアパートへ向かった。
彼女のアパートへ着くと
建物の入り口で
彼女の部屋を見ながら一呼吸置く。
緊張しながらも
彼女の部屋のチャイムを鳴らす。
電気が付いているから起きているはずだ。
静かに開いた扉から
部屋着姿の彼女が
動揺した感じで顔を出した。