俺もタイミングを見て着替えて
たまに彼女を盗み見ながら
仕事をしていて
10:40頃
家事も一通り終えたのか
彼女はいつでも出れそうな感じに
なっていたから
「そろそろ出るか？」
彼女に声を掛けた。
「そだね」
お互いにタイミングが良かったので
玄関に向かった。
玄関で先に靴を履いて
彼女に希望を聞く。
「どっか行きてぇ所ない？」
彼女のことだから
ないって言いそうだなと思って
頭の中でなんか良い店あったかな～
と考えていると
「最近出来たばっかの店なんだけど
駅近くのハンバーガー屋さん
ちょっと行ってみたい…」
意外にも
行きたい所があったようだったので
「じゃ、そこ行こ」
俺はすぐにOKした。
正直
場所なんてどこでも良くて
ただ彼女と外で
デートしたかっただけだったから……。
彼女が行きたいと言ってた店は
この間
スタッフの間でも
話題に上がってた店だったから
場所はなんとなく分かっていた。
やっぱりここは
男の俺が連れて行かねぇとな……
俺は気張って
彼女より先に歩いて
目的地を目指した。