「じゃあ俺らの関係は
どういうことにしておく?」







僕が彼女に問いかけると









「さっき聞かれて困って……
オッパのお姉さんの友達の妹って
言っちゃいました…」






そんなことを言う。






僕からしたら彼女は


なんか独特の感性を持ってる気がしてて






受け答えが僕にとっては
ちょっとツボだったりする。









「や~なんか複雑な言い回しだなぁ……
ま……いっか。
ヌナと仲良いから
何かあった時に言い訳出来そうだし。
で、ヌナの友達の妹が何で俺と仲良いの?」



「小さい頃によく遊んでたから…」



「今までずっと関わりあった?」



「家族ぐるみの付き合いで
ホソクさんが地元に帰ると必ず集まる…」



「俺の相手役にオファーした理由は?」



「ホソクさんとすごく仲が良くて
以前話をした時に
MVの撮影方法に興味を持っていたから…」








僕が次々に予測質問をしてみたけど


彼女はリアルな感じで
答えていたので驚いたし


作り話がなんかすごくて思わず笑った。










「なんで笑うんですか!」






僕が爆笑していると



彼女はなんで笑ってるの?という感じで
僕を見ていた。









「やーーすごい妄想力だと思って」






「え………あ……引きました…か?」



「んーん。
やっぱモヨナは面白いなぁと思った」







彼女の方をチラッと見てから
またそっぽを向いてひくひくと笑っていると







「もう!」



と彼女は少し膨れて顔を背けた。








可愛いだけじゃなくて面白くて






僕は本当に彼女のことが好きだなぁ……



そう思った。











「じゃあその設定でいこっか」








僕がニコッと笑顔で前を向いた所で
カットがかかった。