僕とふざけ合って

いつもの元気なモヨナが戻ってきて
ホッとしたので

僕は彼女から体を離して




少し真面目な顔をして彼女に言う。











「モヨナは俺の恋人役なだけじゃなくて
事実上の恋人なんだから
ジニヒョンとかに可愛い所見せたり
隙を作っちゃダメだよ?」





「ジンさん……ですか?
どうして……?」





「ヒョンが珍しく可愛いって
ストレートに言ってたから……。
ヒョンは滅多に
そういうこと言わない人なんだよ…」








僕が嫉妬したことを
素直に彼女に話したけど



彼女は天然な所があるから







「私が緊張してたから……
色々と気遣ってくださったのかな……」


なんて考え込んでいる。











彼女は
自分が美人である自覚がないので
本気でそう言っているのが分かるからこそ





僕はため息をつかざるを得なかった。




 





「あれは本当に思ってて言ってるから
ホント気を付けて。
俺が傍にいるようにはするけど」






彼女は僕の心配を
よく分かってないようだったけど





小さく


「はい……」


と返事をした。