「どの程度映ることになるんですかね」
とりあえず気になることを聞いてみる。
「ん~
まだ詳しい構図が出来てないからな……。
彼女を起用するにもバランスとか
本人の許容範囲もあると思うから
彼女がやってくれそうなら
一度打ち合わせに
来てもらわなくちゃいけないなぁ…
一般の人が公に出るものに
出演するとなると
まぁ色々あるんだよ、手続きが。
僕としては
彼女が作品に入る姿を
一度で良いから見てみたい。
だから僕がその辺のめんどくさいことは
全部やるよ」
せっかくの機会だから
直感がどうなのか
彼自身試してみたいんだろう。
アーティスティックな面を持っている彼
マネージャーの気持ちは
僕にも分かった。
「打ち合わせするとしたらいつですか?
彼女がやってくれるかもそうですけど
都合が合うかもありますし…」
「今の所2回目の打ち合わせが
○日にする予定なんだけど
その日に来れるとありがたい」
「じゃあちょっと聞いてみます」
僕はその日の夜
彼女に電話をした。
「もしもし…?」
「あ~モヨナ?今大丈夫?」
「はい。大丈夫ですよ」
「元気にしてた?」
「はい!オッパは?」
「元気元気~」
「良かった…
仕事…忙しいんですか?」
「ん~まぁね~
今次の活動に向けて
打ち合わせとか始まったところ」