社長のとんでも発言に


「え………あの………」



私は慌てた。












社長はハハハと高らかに笑って










「まぁそれは2人次第だから
僕が決めることじゃないけどさ。
でも僕ね、君たち、
すごく良いコンビだと思うんだよね~」








社長の呑気な発言に言葉を失ったけれど








テヒョンくんは






「ですよね!!!」



なんて言うから







私は二人に唖然としてしまった。




















「いいねぇ、君たち。
僕は楽しいよ~」





「社長……
人のことで楽しまないでくださいよ」









私が軽く社長を睨むと






「お~怖い怖い」


とテヒョンくんに目配せしていて






二人は私の知らない間に
本当に仲良くなっていたことを伺わせた。

















「あ、そういえば○○さん。
さっき君が交渉してた□□□さんから
連絡来てたよ。OKだってさ~」






「え!本当ですか!!
じゃあ次のアクション起こさないと!!」














社長から急に仕事の話を振られて
ハッとした私は







あ、仕事忘れてた………と



自覚した。











仕事を忘れたのはいつぶりか………










そう思うくらい没頭して

時には惑わされていたから










テヒョンくんとの思いがけない逢瀬と

わだかまりの解決で





私の気持ちはスカッとしていた。






 









「2人の気が済んだなら終了にするけど
大丈夫?」




「大丈夫です」












「ヌナ!!ありがとね……」





私が椅子を片付けたりして
仕事に戻ろうとすると



テヒョンくんは私にそう言った。











私は振り返って彼の方を見ると



ふっと微笑んだ。

















テヒョンくんは変装をして
社長について休憩室を出ていく。






社長がビルの出口まで送ると言うから
社長に任せることにして
私はオフィスの出口で彼を見送った。



















こうして私とテヒョンくんは

やっとのことで

騒動に関しての話ができて






真相も明らかになったことで






わだかまりも解消できた。



















約1年もの間




ほとんど関わりを絶っていたけど









巡り巡って


私たちはまた出会った。











私たちの未来どうなっていくのか…………。




















私たちの物語は


まだ終わらなかった。















To be continue………