「ごめん………
テヒョンくんがそこまで考えてたなんて
私……思ってなくて……
ごめんなさい………」





私も気づいたら涙を流していた。





























「ねぇ…………どうして……
いなくなったの…?
記者から逃げるため………だよね……。
でも………
どうして俺に何も言わなかったの…?」







私は何と返すか迷った。












でも悩んだ挙げ句




私は本当の気持ちを話すことにした。




彼もたぶん
本当の事を話しているのだと思ったから……。


















「最後に……………
テヒョンくんを守りたかったから…………」


















「俺を…………守る…………?」





「うん…」





「どういう意味?」


















「あの時……
二股疑惑をかけられたでしょ?
アンナさんのことが本当かなんて
私には分からなかったし………

テヒョンくんを守る為に私が出来る事は……
二股疑惑を払うこと………。

だから自分を守る為にも
消えることが一番だった……」




















「そうだったんだ………」 













「テヒョンくんには
私を忘れて欲しかったし………
アンナさんと本当に付き合ってるのなら
私の居場所を知る必要もない………

そう思って
私はテヒョンくんに何も言わなかった……」



















「ごめん……………。
本当にごめんなさい………。
俺、ヌナを傷つけてばっかり……………。



でも…………ヌナのこと………
忘れるなんて、俺、出来ないよ………」











彼は見たことないくらいに泣いていた。
















私は号泣している彼を
放っておけなくなって      
 







彼の元へ近づいて行った。