僕にとってはファーストキス。




















彼女の小さくて可愛らしい唇は







柔らかくて





暖かかった。






















僕が彼女から顔を離すと




彼女は真っ赤な顔で俯いていた。















怖かったよな………










ちょっと悪かったなぁと思って








「ごめん……」






小さく謝ると





彼女は




「あ……謝らないで……ください……」



と俯いたまま言った。














「でもこういうこと………きっと嫌だよね…
怖いよね……」







僕が彼女の頭を
微かに撫でながらそう言うと












「私…………
こんなに優しくされたことないから……

初めて……触れられて嬉しいって………
思いました……」






彼女はそう言ってくれた。














あぁ………





愛しい…………













ちょっと無理矢理


僕が我慢出来なくてしてしまったキスを


彼女は嬉しいと言ってくれて






僕はすごくホッとしていた。












「良かった………
俺と……こういう風になるの嫌だったのに
申し訳ないことしたかなって思って……」




「オッパに嫌なんて……ないです。
好きですから……」











僕は彼女にそう言われて






嬉しくて






再び優しくキスをした。













彼女は嫌がる素振りもなくて







ただ恥ずかしがっていて可愛かった。

















僕が彼女の頬をツンツンすると


クスクスと笑い合う。

















彼女との甘い


幸せな時間だった。