「この間さ
スタジオにモヨナが来た時
ジミナともう1人と会ったでしょ?
あれが俺のマネージャーなんだ」







「はぁ……」









「ここだけの話だけど
Big Hitで女性アイドルグループを
作るっていう話が上がってるらしくて
それにモヨナは興味ないかってさ。
どう…?」







僕は複雑な気持ちになりながらも

ちゃんと話をした。












「どうって言われましても……。
オッパは……どう思いますか…?」



「……いや…モヨナのことだから
まず俺がどうこうよりも
モヨナ自身がどうしたいかでしょ?」








僕が先に意見を言ったら

彼女の意見が潰れてしまいそうな気がして


 



僕はこの時 

正直な気持ちを言うことは避けた。













「私……自身………」


「うん。
でもまぁ…その辺でスカウトされるより
俺伝いだから安心な話でしょ?」


「はい…」


「すぐ回答欲しいって
感じじゃないらしいから
少し考えてみたら?
俺と次会う時ぐらいまでにさ。
会えそうな日があったら
前もって言うようにするし」






僕が彼女にそう提案すると






「はい、分かりました……」



と遠い目をして返事をしていた。












彼女は今


何を思っているのだろう………









僕は表情から読み取れない彼女の感情を
一生懸命探っていた。