「助かるわ。
もはや毎日して欲しいくらい。
体調ホント良くなんだよ」
サラッと言ったつもりが
そう返されてしまって
ちょっと焦った。
そんなに効くの……かな…………。
また1つ
彼の役に立てた気がして
嬉しかった。
「じゃ、そろそろ帰るな。
風邪……引くなよ」
彼の一言一言が嬉しい。
「じゃ、また……」
彼を玄関で見送ると
私はふぅっと一息ついた。
恥ずかしがり屋な私は
本当は嬉しくて仕方ないのに
可愛くない言葉で鎧を作って
本当の想いは隠してしまう。
可愛く見せようとしている自分は
すごく気持ち悪く思ってしまうし
嫌われそう………。
どっちにしろ
嫌われてしまいそうな気もしていたし
だからこそ
直したいと思っていたこの性格も
直せずにいた。
いつか
ユンギにも嫌われるのかな………。
そう思うと
彼の事がどんどん好きになってい自分を
怖く思い始めていた。