時効になると思ってたデートも


彼と約束をしてから数ヵ月経って
 

ちゃんと実現することとなった。

















私はその日



会わない間に募った想いを
ダメ元で伝えてみようと心に決める。











彼は今
美人で可愛い人が沢山いる世界にいるから




この数ヵ月で
気持ちは変わってしまっていると思うけど









私の中では



こんなに素の自分を
受け入れてくれる男の人自体が初めてで



この人に想いを伝えないと
一生後悔する気がしたから………。














私は彼に告白をして

 

彼と今日で
友達としても決別をしようと心に決めて



彼との待ち合わせ場所に向かっていた。






















待ち合わせ場所の駅。








早めに着くようにして



時間を掛けて
彼と久しぶりに会うことへの
心の準備をしていた。























待ち合わせの時間の5分前。

 







「シセリ」






滅多に呼ばれることのない
自分の名前を呼ばれて



ハッと声のする方を見ると




キャップから奇抜な髪色を覗かせる
垢抜けてカッコ良くなった彼が
私に近寄ってきて



彼に見とれた。













「あ……ユンギ…。
久しぶり……」






少し緊張しながらも話しかけると







「飯行くか、早いけど」


「そだね」





彼は普通に話して来たので
内心ホッとして彼の後について行った。