振り返るとそこには
ユンギさんがいた。
私は驚きの人物の登場に
キョトンとしてしまった。
「関係ないだろ!」
「関係あるんですよ。
そいつ、俺の妹なんで」
え…………???
彼の驚きの発言に
息をすることすら忘れてしまいそうだった。
「妹、返してもらっていいすか?」
彼がそう言うと
そのお客さんは
「すみませんでした………」
と大人しく去って行った。
「大丈夫か?
……何もされてないよな?」
男がいなくなると
彼は私に話し掛けてきた。
「大丈夫です……
ありがとうございました」
私は彼に助けられたんだと
やっと認識して
頭を下げた。
「何かしこまってんの」
彼がクククッと笑っている。
ユンギさんが
私の為に嘘をついて
助けてくれたんだ………
そう思ったら
「…あの!」
彼に声を掛けていた。
「ん?」
「今日……少し時間ありますか?
お礼………したくて……」
「お礼されるようなことしてねぇよ」
彼はそう言って
行ってしまいそうになったので
「急いで着替えて来ます!」
急いでロッカールームに向かった。