「あ、シセリ?今どこ?
返事ないから大丈夫か心配になって……
場所大丈夫?
もうみんな来てるよ」
私はさっきの突然の嵐のような
急過ぎる展開に頭はごちゃごちゃで
とてもじゃないけど
今から合コンに行ける状態ではなかった。
「ごめん、なんか体調悪いかも……
行けない…ごめん…」
「え、大丈夫!?
一人で帰れる?
なんなら私も今からそっち行くよ!」
「いい。大丈夫だから……
ごめんね。みんなに謝っといて……」
私は結局合コンには行かず
そのままぼんやりと
アパートまで歩いた。
ユンギさんがどうして
あのタイミングで
私に告白してきたんだろう………
だって今日はデビュー日でしょ?
それどころじゃないじゃん。
もう私とは住む世界が違う人。
いや
初めから住む世界が違う人。
私はただの大学生。
彼はこれから有名になるであろうアイドル。
私は彼の行きつけの
マッサージ屋さんのアルバイトで
顔を合わせるだけの知り合いでしょ?
まぁ連絡先は交換したけど
近いうちに連絡も取らなくなるじゃない。
それなのに
なんで今告白してきたの…………??
私は考えても考えても
彼の考えてる事は全く理解が出来なかった。