「ホソクさん。
私はこの前……空港で……
危険を顧みず…
注意をしてくださったので
もう十分ありがたく思っています。

今まで私を助けてくれようとした方なんて
居なかったから……。

でも……私……
怪我をさせてしまって……
ホント……疫病神しちゃって………」







彼女が泣いてしまって
僕は焦った。








「え……モヨンちゃん……
泣かないで………そんなことないから……」








僕は戸惑いながらも

彼女を落ち着かせようと
背中を優しく撫でた。
















彼女が少し落ち着くと






彼女に僕の想いを伝えようと


彼女の方に再び体を向けた。















「俺にとってのモヨンちゃんはさ
疫病神なんかじゃなくて
むしろ天使というか……

俺がこの前すごく疲れてた時に
モヨンちゃんにテレビ電話したのは
そういうこと。

メンバーに気分転換しろって言われて
頭に浮かんだのは
モヨンちゃんだった。

電話して
俺はすごく癒された。

でも……モヨンちゃんが笑顔じゃないと
すごく心配なんだ…。

モヨンちゃんの笑顔を守ることが
俺の安心になる。

だから不安なこととか
困ったことがあったら言って欲しい……。

たぶん俺が忙しいとか
迷惑かけるとかって思って
黙ってるんでしょ?

俺としては
秘密にされることの方が嫌だから…。

だから……
思いきって
打ち明けてくれてありがとう」







僕は本心を伝えた。











彼女は優しいから



過去に傷を負ったから



他人を傷つけまいと
抱え込んでしまう……。










その硬くなってしまった部分を
溶かして共有したい。






僕にも
彼女の抱えているものを


少し分けて欲しい







そう伝えたかった。