公演が終わり
胸いっぱいのまま
しばらく席に座っていた。
元々関わっていた業界。
やっぱり素敵な世界だと再認識した。
そして
アナウンスに従って
少しずつ出口に進む列に並ぶ。
人に列を譲り
余韻に浸りながら
ゆっくり会場の外へ向かった。
出口を出てノロノロと歩いていると
「○○さん……」
怪しげな格好の人に声を掛けられた。
私の名前を知っているということは
知り合いなのだろう。
こんな所で会うような知り合い………
ぼ~っとしていると
その人に腕を引かれて
『Staff Only』と書かれた
ドアまで連れて行かれた。
そこを通れたということは
関係者のはずなので
Big Hit時代の知り合いかもと思って
あまり不審に思わずについて行ってしまった。
するとその人は
その入り口近くの空き部屋に入る。
そして
部屋に鍵をかけた。
それを見た私はさすがに焦る。
私は恐怖に襲われた。
怖い………
誰なんだろう…………
壁の方まで後ずさりしていると
その人はフードとマスクと
サングラスを外した。
その人は
金髪で青い目をした彫刻のような……
「テ…………」
※イメージを膨らませる為、画像お借りしております。
