握手会当日のお昼頃



何故かすごく緊張しながら
握手会の会場へ足を運んだ。








ホソクさんどういう反応するかな……




いつもと外見が違うから
気づかないかもしれないし







いや


もしかしたら気づいても
特に驚かなかったり


無視されるかもしれないしなぁ…








私はあれこれ考えつつ



期待をしないで
いつも通りのペン活だと思って
参加することにした。







とにかく
ホソクさんが元気でいるか
それを確認しにきたんだ。














私は集合時間にきちんと整列した。





会場の外は

握手会が終わった人と
これからの人で

ごった返していた。










少しずつ進む列



やっとのことで会場内に入った。








今BTSの皆さんと
同じ空気吸ってるんだなぁ…





早くホソクさんに会いたい。












ホソクさんの列は
隣のブースよりも
少しスピードが遅い。


きっとホソクさんが最後まで丁寧に
ペンと触れ合ってるのだろう。








「ホビー!愛してます~」

「僕も~!またね~」




パネル越しに
ホソクさんの明るい声が聞こえた。









ドキドキ……







警備員さんに背中を軽く押されて
ブースの中に足を踏み入れた。








足元の線で止められると


前の人と握手しているホソクさんが見えた。









やっぱりアイドルだなぁ……




オーラが違った。









でも
前の人に最後まで手を振っていた
ホソクさんがこっちを見て目が合うと







「え………モ…………モヨ………」





ホソクさんは一瞬にして



いつもの

私の前でのホソクさんになった気がした。








彼は
驚きのあまり目を見開いて
手を差し出したまま固まっている。






私は面白くなって


少し笑いながら



「応援してます。頑張ってください」




そう言って彼の手を軽く握って


係員に誘導されるままブースを出た。











そのまま会場を出ると


なんだか妙にスッキリした感じがした。








元気そうなホソクさんが見れたし

予想以上に驚いてくれたし

私はすごく満足だった。