「モヨンちゃん久しぶりだね。
なんかまた可愛くなったんじゃない?」
お姉さんはお世辞にもそう言ってくれて
ちょっと照れてしまった。
「え……そんなことないですよ…」
「お洋服とか少し変わった」
お姉さんはすぐに変化に気づいてくれた。
「オンニとお買い物に行って
服を選んでいただいてから
こういう服もいいなって思って…
ちょっと服の感じを変えてみました…」
「すごく似合ってる。
こっちの方が絶対良いよ!」
お姉さんは微笑んでくれて
あぁ良かったなぁと思った。
「あ!あのね
今日モヨンちゃんを呼び出したのは
これをあげたくて……」
お姉さんは袋から
畳まれた洋服を取り出した。
そしてそれを広げると
私に見せてくださった。
「これ私のお古なんだけど
もう年齢的に着れないから…
モヨンちゃんに似合いそうって思って」
お姉さんが見せてくださったスカートは
長い丈のスカートで
ちょっとカラフルな感じで
今のお姉さんのテイストとは
違うものだった。
「今までのモヨンちゃんの
ファッションからすると
ちょっと個性的かもしれないけど
丈が長いやつだから
抵抗少ないかなと思って。
上をシンプルにすれば
そんなに派手じゃないし
どうせ捨てるだけだから
良かったら着てみて。お古だけど……」
お姉さんの言う通り
今までの私のファッションとは
全然違うけど
見て可愛いと思った。
自分では買ったことない感じだけど
着てみたい……
「こんな素敵なスカート
いただいていいんですか…?」
「モヨンちゃんになら
なんだってあげちゃう!」
お姉さんは袋にスカートをしまって
私に手渡してくれた。
「ありがとうございます!
大切にします!」
「こちらこそ貰ってくれてありがと~」
お姉さんのお下がりを貰えるって
姉妹みたいで嬉しいなぁ……
私はお姉さんから受け取った袋を
きゅっと抱き締めた。
「ねぇモヨンちゃん。
ホソクとは会ってる?」
私はお姉さんからのその質問に
ドキッとした。