「言えて良かった」
ホソクさんは微笑みながら天を仰いだ。
「モヨンちゃんの傷は
そう簡単に癒えないって分かってるよ。
でもやっぱり
俺にとってモヨンちゃんは魅力的でさ
好きって言いたくなったんだ。
俺の告白を受け入れられないのは
分かった。
ただモヨンちゃんに分かって欲しいのは
君の人間性を好きな人もいるってこと。
だから自信持って」
ホソクさんの言葉に私は泣きそうになった。
なんかやっと……
やっと息をつけた
そんな感じだった。
その後は
「気をつけて帰ってね。
今日はありがとう」
とホソクさんに見送られて
会場を後にした。
私は帰り道
ずっとホソクさんのことを考えていた。
ホソクさんが私に告白するなんて
全く予測してなかった。
今日告白するつもりで呼んだのかな……
それとも突発的……?
どっちにしても
ただただ驚きで
未だに心臓がバクバクいっている。
これから先
なんか気まずくなっちゃうのかな……
せっかくお友達になれたけど……
告白をお断りしたにも関わらず
友達でいてくれるって
彼は言ってくれたけど
そんな上手くいくかなぁ……
私はただホソクさんとの先がどうなるか
不安になっていた。
唯一のお友達の
ホソクさんとダウォンオンニ。
ホソクさんと気まずくなると
お姉さんと会うのも悪い気がしてくるし…
私はウジウジとネガティブに
彼らとのこれからの関わり方について
不安に思いながら家路についた。