「オンニ……
私はホソクさんを支えられるような器は
やっぱりないと思います。
でも…
出来ることがあるならしたいです。
オンニにもホソクさんにも
私はホントに感謝していて
言葉では足りないくらいですから……」
私は今の気持ちで精一杯の返事をした。
お姉さんは
「ありがとう。
モヨンちゃんは
ホソクの話相手になってくれるだけで
十分だから
大変だと思うけど
あの子に付き合ってあげて。
あと私のデートにも付き合ってね」
と喜んでくれたから
ホッとした。
その後はまたお姉さんと
コスメショップに行ったりして
リップとか
色味のあるものを
私に合わせて選んでくださった。
そのショッピングの最中にも
所々でお姉さんは話し掛けられていて
ホソクさんのお姉さんだと顔が知れてるから
目立つよなぁと
少し距離を置いてその様子を見ていた。
こんな素敵なお姉さんの隣を
私なんかが歩いて
印象悪くならないかな……
なんて心配をしていると
お姉さんから私に近寄ってきて
「ちょっと!モヨンちゃん!
オンニが守れなくなるから
離れないで。
可愛くて連れていかれたら困る」
とか
「ごめんね。
せっかくモヨンちゃんとのデートなのに。
そっとしておいて欲しいわ~
あっち行こ?」
と腕を組んで連れて行かれたりして
気を使ってるのかもしれないけど
特に嫌がってる感じもなくて
申し訳なくも思うけど
嬉しかった。
そして夕方。
「モヨンちゃん。
今日1日ありがとう。
すっごい楽しかった!
今度は食べ歩きしたいなぁ~
モヨンちゃんとしたいこと
いっぱいあるから
またデートしようね!
ホソクのこともよろしく!
気をつけて帰るんだよ?」
「オンニ…
1日お時間いただき
ありがとうございました!
本当に楽しかったです。
お姉さんもお気をつけて」
お姉さんとは駅で別れて
私は心地よい疲れの中
家路についた。