翌朝
早朝からの仕事を終えて
寮に帰ると
姉から電話が来た。
「お~ヌナ~」
「元気?体壊してない?」
「大丈夫だよ~」
ヌナはたまに電話をくれる。
自他共に認める仲の良い姉弟なので
用がなくても電話することもあった。
「次の休みの時に実家帰んない?
そろそろオンマに顔見せに行かなくちゃ」
「あ、そうだね~」
「私が合わせるからさ」
「分かった。
じゃあ予定分かり次第連絡する」
「OK~。
じゃまたね~」
「はーい」
忙しい僕だけど
姉とたまに実家に帰って
母を安心させるようにしている。
今の僕があるのは母のおかげだから……。
休みが分かったのは
それから2週間後のことだった。
僕は姉に日にちを教えて
その日に一緒に行く約束をした。
そして僕はその時、良い事を思い付く。
それはモヨンちゃんも一緒に
地元に帰るというものだった。
前に帰りたくなる時があるって
言っていたのを思い出したからだ。
それに姉も
たぶん彼女を気に入ると思うから
会ってもらいたいと
勝手に思っていた。
僕は早速彼女を誘ってみた。
乗り気では無さそうだったけど
それから2日経って
彼女から連絡が来た。
僕はそれを見て、よしっと呟いた。
僕はすぐに姉に彼女のことを話すと
予想通り
彼女に興味を持ったようだった。
姉と計画を立てて
モヨンちゃんとは
地元の駅で待ち合わせをすることにした。






