グクの驚くべき行動に
メンバーはワーッと沸いてしまって
私は恥ずかしくて
うつむかざるをえなかった。
「ヌナ!これ美味しいよ!」
グクは恥ずかしがっている私を
全くお構い無しに
私の肩をポンポンポンと叩きながら
目を丸くしていた。
「……ありがと……。良かった………」
私たちの様子を見ていたテヒョンさんは
「야~찐짜 부럽다~~(ヤーチンチャプロプター)」
(あ~ホント羨ましい~)
と大声で叫んでジタバタしていた。
「あ!!!!
大事な事言うの忘れる所だった……!」
ナムジュンさんは何かを思い出したらしく
突然大声で叫んで
私もメンバーもビクッとする。
「ジョンゴギ~
サンウさんからもプレゼントがあるよ」
ナムジュンさんがそう言うと
夢中でケーキを食べていたグクが
ナムジュンさんに目を向けた。
「サンウさんから………何ですか?」
「なんと!!
○○○さんが!!
ここの!!
ママをしてくれることになりました~!」
イエーイと皆が拍手する中
一人全く理解出来ていないグク。
キョトンとした顔で
「ママって?どういうこと?」
と問いかけると
「가정부(カジョンブ)」
ユンギさんが韓国語でグクに伝えた。
「찐짜…… 찐짜!?(チンチャ……チンチャ!?)」
と大きな目がこぼれそうなくらい
グクは目を見開いていた。
グクは隣のジンさんに抱きついて
「よかたですね~~~」
と撫でられていた。
私は
そんなに喜んでもらえるとは
思ってなかったので
その様子を見て
ぶわっと涙が溢れた。
涙を袖で拭きながら泣いていると
「なんでヌナが泣いてるの?」
とグクに顔を覗き込まれた。
「え………うん………ヒック………
あの…………
グクが………ガッカリしたら………
どうしようかと思って………不安で………」
私の話を聞いて
ホソクさん以外はため息をつき
ホソクさんはその様子に
一人ワハハと笑っている。
「はぁ…………찐짜…」
グクはため息をつくと
私の涙を親指で拭った。
するとホソクさんが
「あ~~この続きは後で二人で~♪
さて、じゃあ
○○○さんとジョンゴギに
カンパーイ!!」
乾杯の音頭をとってくれて
またドンチャン騒ぎが始まった。