廊下でじっと待ってると
ハッピーバースデイの歌が聴こえてきて
どうやらそれぞれのメンバーが
プレゼントを渡しているようだった。
本当に素敵なグループだなぁ
と感動していると
急にリビングの灯りが消えて
辺りが真っ暗になった。
ビックリして
声が出そうになったけど
慌てて口を押さえて堪えた。
少しすると
ジミンさんがケータイの明かりをもとに
私を迎えに来てくれた。
「ハッピーバースデイ、ジョンゴギ~!」
ジミンさんが私を照らして
前に行くように背中を押した。
すると
グクはビックリして
「は?………え!!?」
と驚いて絶句していた。
リビングの灯りがついて
ジミンさんに
グクの所に行くように促されたので
そろそろと近づいていくと
グクは私の腕を引っ張って
「は?なんでヌナが……ここに?
え?友達………は………?」
目を丸くして問いかけてきた。
「……グ……グク……………ごめんなさい………
うそついたの………」
「え?」
「サプライズの為に……」
グクは私のネタばらしに
少し呆然としていたけれど
しばらくして
呆れたように笑い始めた。
「やられたわ~。
ヌナに騙されるなんて……」
とグクが言うと
メンバーがグクをバシバシ叩きながら
イエーイと笑っている。
「この料理も
○○○さんが作ってくれたんだよ?」
ナムジュンさんがグクにそう伝えてくれた。
「なんかヒョンっぽくないなぁ
とは思いましたけど……
まさかねぇ………」
グクは顔を覆って笑っていた。
「じゃあ揃ったところで、
さぁ~食べましょ~!」
とホソクさんが声を掛けると
パーティーはスタートした。