「テテは私のベッド使っていいから」
そう言って
布団にくるまって丸まっていると
突然
ふわっと体が浮いた。
気づいたら
テヒョンくんに持ち上げられていた。
「え、ちょ、何!?
怖い…怖いよ~」
キョロキョロしていると
「動かないで」
と怒られる。
ベッドにそっと下ろされると
「俺、抱き枕ないとダメなんだよね~
良い抱き枕発見!」
とベッドの真ん中に引きずり動かされた。
「よーし寝るぞー!」
楽しそうな声と共に
芋虫みたいな私に
テヒョンくんは
むぎゅうっと抱きついてきた。
私は
嘘でしょ………これじゃ寝れない…
と泣きたくなった。
「ねぇテテ…私ソファで寝るってば…」
「抱き枕なくなると困る」
「じゃあそこのクッション…」
「おやすみ~ヌナ~」
彼は私の言い分を無視した。
しばらくシーンとする。
やっぱりこれでは寝れそうにない。
「テテ……寝た?」
「…寝てないよ」
「寒くない?タオルだけで…」
「ヌナが暖かいから大丈夫」
「………。」
また沈黙になった。
「あの…さ…。
テテって何で…私が好きなの……?」
そんな事を聞いてみる私は
緊張で
何となく変なテンションに
なっているのかもしれない。
「……うーん………。なんとなく」
「はぁ?」
私はテヒョンくんの適当な答えに
腹が立った。
「っていうのは嘘で。
大人な所と、可愛い所と…
一生懸命な所と………。
あ!詳しく言う?
んーとね…」