私たちは、「将来」や「老後」のことを第一に考え、「いま」やりたいことを我慢して必死に仕事を頑張ったり、お金をひたすら節約したりしがちだ。意識が「いま」に向いていないため、自分が生きている毎日を心から楽しめていない人も少なくないだろう。
 

人生で後悔することランキング第2位は「働きすぎなければよかった」。では、誰もが納得の「第1位」は?

人生で後悔すること「第1位」は?

――本書の中で、特に印象に残った言葉はありますか?

 たくさんあるので、絞ってお伝えするのが難しいですね(笑)。たとえば、「節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失う。その結果、世界が必要以上に小さな場所になってしまう。人生は経験の合計だからだ」です。

 この言葉は本当に衝撃的でした。本書を読んだ当時、私は会社に嫌々行きながら節約に没頭しているだけの人間だったので、「節約ばかりしていると人生が貧しくなる」というメッセージにハッとさせられました。「人生で大事なことは何か」を深く考えるきっかけになった言葉ですね。

 あとは、人が死ぬ前に後悔することの第1位として、「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」という自責の念が挙げられていたのが、個人的にインパクトが一番大きかったです。

 これはつまり、自分の本音に耳を傾けず、まわりに流されたり、他人が望むような人生を送ったりすることが、人生最大の後悔になるということです。

 私は「自分にはできないかも」とか「失敗したら恥ずかしい」という思いが先立って、チャレンジするのをためらうタイプでした。しかし、この箇所を読んで、「取り返しのつかない後悔をするぐらいなら、やりたいことにいますぐ挑戦しよう」という意欲が湧き立ちました。

 ちなみに、人が死ぬ前に後悔することの第2位は「働きすぎなければよかった」だそうです。これも非常に示唆的なデータですね。

 

(本原稿は、ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』〈児島修訳〉に関連した書き下ろし記事です)