いやよ、そんな目で見ないで

チャオみなさん。


今回も写真盛りだくさんで行きますよ。
それでは、行ってきます！


先週、俺はキャンパスのある建物を訪れました。
その名も、「Lincoln Field」。
ブラウン大学の地質学部です。


惑星地質学の授業のあと、廊下の壁を埋め尽くす惑星のポスターを眺めていると...

知らないおじさん「おやおや、何をしているのかな？」

と後ろからおじさんの声がしました。

俺「授業が終わったからブラブラしてるんですよ。お邪魔でしたか？」

知らないおじさん「うん。二階に面白い場所があるから、そっちに行ってくれない？」

と、おじさんが優しく答えてくれました。
言われた通り、俺は二階の「面白い場所」に行きました。

はい、どーん。

うーん、なんと怪しい扉。
「Northeast Planetary Data Center」と書いてあります。
直訳すると、北東惑星データセンター。
日本語にするとめっちゃ堅いイメージです。


中に入ってみる。

ほぉーーー。
この部屋もまた宇宙のポスターで壁が埋め尽くされている。
土星を現在も周回している探査機「カッシーニ」の4分の１サイズの模型も置いてある。
ちなみにポスターに描かれている球体は、全て土星の月だぜ。


中をうろついていると、坊主頭のおじさんがぬくっと出てきました。

坊主のおじさん「おやおや、こんなところで何をしているんだい？」

俺「下のおじさんに強制的に連れてこられました。お邪魔でしたか？」

坊主のおじさん「うん。この部屋の奥に面白いところがあるから、そっちに行ってくれない？」

僕はにこやかに笑って、奥の方へ歩いていきました。

おぉー。
宇宙についての本が本棚にぎっしり。

どうやら、ここは惑星地質学部にある、案内センターのようなものらしい。
様々な展示物が置いてあり、それらは時期によって入れ替わるそうだ。

データセンターが開いている間は、学生は自由に展示物を眺めたり、本を借りたりすることが出来る。

しかし、それだけはない。

さらに奥に進む...

３Dプリントされた、火星探査機の模型や月面のジオラマまである。
ということは、どこかに3Dプリンターがあるのか....?


坊主のおじさんに聞いてみた。


坊主のおじさん「ん？いきなり来て3Dプリンターあるか聞いてくるとは、なかなか度胸があるね。」

俺「あ、はい。」

坊主のおじさん「実はね、今はないんだよ。」

俺「はい。え？」

坊主のおじさん「今はないんだ。でもね、今学期にデカいのがドーーンと設置されるよ。」

俺「はい。おぉっ！」


らしいです。
ちなみに、坊主のおじさんはこのデータセンターの所長だそうです。
なるほど。

聞くところによると、許可さえ降りれば、学生も3Dプリンターを使えるようになるそうです。
楽しみぃぃぃぃぃぃぃぅ。


さらに探検してみる。
すると、棚の上に積み上げられた無数の箱を発見。

な、なんだこれは。
好奇心を抑えられなかった俺は、おそるおそる箱を開けてみる。

すると。

ワンっという鳴き声とともに、もじゃもじゃ犬が登場。
いやよ、そんな目で見ないで。

ウソです。
これは所長の犬です。
俺を追い出そうと必死で威嚇してきます。


箱に入っていたのは、犬ではありません。
これです。

お分かりになりましたか？
アポロ１１号のミッション中に撮影された写真です。
実際のフィルムの現像写真です。
インターネットにあるものではなく、本物の写真です。
フィルム自体はヒューストンにあるそうです。

こんなものがキャンパスにあったとは...

もちろん、11号で月面着陸したアームストロング船長とバズ・アルドリン宇宙飛行士の写真も。

二人が月面でワイワイしていたときに、一人寂しく月の周りを周回していたマイケル・コリンズ飛行士の写真はありませんでした....
なんと可哀想。

これらの写真も、きちんと扱うと約束をすれば、学生が自由に使用することが出来るそうです。
著作権の心配もないそうです。
プロジェクト、課題、ブログ、何にでも自由に使っていいそうです。

他にも、60年代に撮影された月面のデータも管理されていました。

３Dプリンター、データ、書物、写真....
これらを自由に扱うことが出来るだなんて...
どうして今までこの場所に気づかなかったのだろうか！
いやぁ、損してたぜ。

でも、これで俺の新しいワークスペースが見つかったぜ。
こんなにたくさんの道具と資料があれば、夏に実行する宇宙関連のプロジェクトの準備もかなり進みそうだぜ。
それについては、またいつか書くぜ。

さぁ、俺はもう寝るぜ。
おやすみんこ。

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