2017年1月28日、MDC・チェンマイ公演、その3 | BRONZE FIST RECORDS・社長の訓辞

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1月29日(日)、前日のMDC・チェンマイ公演では8時間に及ぶ長丁場にも関わらず、アルコールを缶ビール三本に留めておいたので、すっきり起きられた(イベント中、ビールの代わりに無味の炭酸ソーダをたくさん飲みました)。

 

改めてなんだが、タイ、アメリカ、インド、シンガポールのバンドが出演、他いくつかのバンドは複数国出身メンバーの混成、さらに世界各国色んな場所から観に来た客が集う今回のようなDIYパンクイベントがここ、タイ王国チェンマイで行われた事は特筆すべきであろう。

 

 

バンコクに居た頃は毎週末、頻繁に遊んでいたSteeltoe ArmyのAが昨夜くれた、バンコクスキンヘッズのTシャツのまま寝ていた。

 

グラヲさんの重みで、目を覚ました直後に撮りました。

 

 

前夜のライブの帰りしなに、THE ELECTED OFFICIALSのSophieがくれたCD・三枚。Thank you !

 

 

二枚のTシャツは、自分で買いました。

 

 

この日の夜、インドへ帰るTRIPWIREと共にワルロット市場へ買い物に出かけたり一緒に観光に行く事になっていたので、昼過ぎに彼らを迎えに行った。

 


 

BassのSagarが前日に物販で購入した、MDCのDave Dictorの自伝本をパラパラ読みつつ彼らの身支度を待ってから出発。

 

取りあえず腹ごしらえ、と私がいつもチェンマイに来た客人を連れて行く、小さな湖のほとりにある山岳民族経営のレストランが並ぶエリアへ連れて行った。

 

 

座敷に渡るための貧相な木製の橋を渡る際に、巨漢であるドラムのJackの重みに耐えきれなかった木の板が折れ、Jackが転倒しビックリ。

 

 

幸い、左手の小指と薬指を傷めただけで(多分)済んだようでひと安心。

 

これが欧米の一部なら訴訟沙汰になる可能性もあるし、関西なら有らん限りの罵声が飛び交うところだがここはアメイジング・タイランド、お店の人には「もーう、たのむでー」と、引きつり笑いで対応した。

 

 

Jackはビーガンとの事で、メニューを選ぶのに少し時間がかかった。

 

 

余談ですが、このレストラン「ラ・ピヤング・ナーム」をGoogle mapに登録しようとしてもなぜかいつも拒否られる。

 

政府の庇護下にある山岳民族のエリアだからかタイでは法律で禁じられているはずの時間にも平然とアルコールを出してくれるし、色んな意味でグレーゾーンを垣間見ている気がする。

 

食後にチェンマイの観光名所の一つ・ワルロット市場へ。

 

 

BassのSagarが、まだ小さいお子さんのための靴とかの衣類を爆買いするのを横目に、みんなで待機。

 

 

買い物の後、Sagarはみんなに気を遣ってアイスクリームを御馳走してくれた。

 

ちなみに彼は、世界中に名を馳せる某金融関連企業に勤めている。

 

フライトまでまだまだ時間があったので、彼らに行きたい場所のリクエストを尋ねたら、取りあえずSagarはマッサージに行きたいとの事でチャンプアック屋台街そばのマッサージ屋へ連れて行き、その間にAmeyがクルマで通りがかった際に気になっていたと言うバイクのヘルメット屋さんへ行った。

 

 

特に買い物はしなくても、こうして短時間にいつもの自分たちの街・ムンバイとは違う、チェンマイの街を楽しんでもらえたら私も嬉しい。

 

 

悪趣味な軍手があった。

 

 

しかも「スベリ止」ではなく「スバリ止」にしか見えない。

 

 

時間はまだあるので、私の家へ行ってくつろぐ事にした。

 

いつもの如く、車庫入れし降車したらグラヲが「にゃにゃー」と寄って来たので、Jackと共に記念撮影。

 

 

ビビっているのか?グラヲ。

 

 

しかしすぐに懐きました。

 

 

Jackも自宅で猫を飼っているそうで、扱いには慣れていました。

 

 

Ameyもグラヲを撮影。笑

 

 

Sagarを待つ間、私が過去に撮影した他国のパンク/ハードコアバンドの動画を視ながら過ごした。

 

 

一時間後にマッサージ屋へSagarを迎えに行き、みんなで記念撮影した後、彼らを無事にチェンマイ空港へ送り届けた。

 

 

今回の、私の出演オファーに応えてくれて有難う!

 

 

同じく、私が「WE ARE PUNK Vol.10」に出演オファーしたシンガポールのUNKNOWN SOLDIERも、ご家族ぐるみでチェンマイ観光を堪能してこの日の夕方、帰国した。

 

身体が一つしかないので、彼らを最後までケア出来なくて恐縮。

 

さて、アメリカから来たMDCとTHE ELECTED OFFICIALSはこの後、日本へ渡る前に数日の間、チェンマイに滞在するとの事、昨日のイベント「WE ARE PUNK Vol.10」の主催者であるチェンマイPUNK代表・Nuyから「サンデーマーケットの、いつものミニショップの前に集まってライブのアフターパーティーするからHidekiもおいでよー」と連絡があったので、空港からの帰宅後すぐに向かった。

 

 

いつもの場所に、こんなに大勢いるのを見るのは初めて。

 

 

アメリカ勢、チェンマイとバンコクの若手勢その他、ライブを観に来ていた各国のパンクス入り乱れてのこの時の飲みは、実に楽しかった。

 

 

Natsukoさんが撮影・編集しFacebookにアップしてくれた画像をお借りします。

 

 

その後いつものセブンイレブン前に移動し、さらに飲んだ。

 

今回のイベントから随分と時間が経ってから聞いた話だが、Nuyは前日のライブでの機材の破損による弁償金・数千バーツを一人で負担したと言う。

私が2010年-2011年に首都・バンコクのPUNK連中と共同で何度かイベントを行った時に、ライブ企画の中心人物から、隙あらばお金をちょろかまされたり、一人で赤字を被せられそうになっていたのと雲泥の差である。

Nuyはまだ20代半ばながらも、私が過去に出会って来たタイ人達とは一味異なる。

 

今回、Nuyを慕ってバンコクから遊びに来ていた若手PUNK勢のように信頼のおけるまともな人材も育っているので今後、若い彼らが末永くバンド活動を行う事に期待したい。

 

 

タイ王国のパンク/ハードコアシーンのターニングポイントとなったこのチェンマイでの二日間のイベントは無事に終わり、自分としても新たなスタートを切る事が出来た。

 

なお、私はこの翌日の朝から所用で数日間、バンコクへ行っていたので見られなかったが、チェンマイでもMDCのDave Dictorのアコースティックのライブが行われたそう。

 

…さて今回のブログの冒頭に書いた、THE ELECTED OFFICIALSのSophieからもらったCDの内、MDC/THE ELECTED OFFICIALS/THE RESTARTSのアジアツアー用のオムニバスCDが意外に聴き応えがあったので、この項の最後に紹介しておきます。

 

 

MalaysiaとIndonesiaのみ同行したTHE RESTARTSも合わせて3バンドが収録されたツアー用のオムニバス、代表曲のオンパレードであるMDC含め、なかなか聴き応えのある仕上がりになっています。

 



ジャケット中にはチェンマイ他、アジア各地のフライヤが載っていて、BRONZE FIST RECORDSのマークが小さいけど写ってるので、ちょっと嬉しい。

 


<Tracks>
1. MDC - SELFISH SHIT
2. THE ELECTED OFFICIALS - THE LOBBY
3. RESTARTS - INDEPENTZIA
4. MDC - QUENTIN
5. THE ELECTED OFFICIALS - HOOKED
6. MDC - JOHN WAYNE WAS A NAZI
7. RESTARTS - BACKWARDS
8. THE ELECTED OFFICIALS - NEWS SHOW 
9. MDC - MULTI DEATH CORPORATIONS
10. THE ELECTED OFFICIALS - NEWS SHOW 
11. RESTARTS - NO ESCAPE
12. THE ELECTED OFFICIALS - 99% 
13. MDC - CHICKEN SQUAWK


 

 

(この項、おわり)

 


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1. 嵬峨 - 成る
2. 嵬峨 - 揺るぎなき
3. QUESTIONS AND ANSWERS - Boys In Blue
4. QUESTIONS AND ANSWERS - What Am I Gonna Do?
5. QUESTIONS AND ANSWERS - Nobody Cares
6. THE JOiNTED - 男道
7. THE JOiNTED - 打鐘
8. SHOWDOWN - Hope
9. SHOWDOWN - The Power
10. 郷士 - 花
11. 郷士 - 力ある限り
12. ブルヘッド - 混沌とした世
13. ブルヘッド - 男泣き



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