山梨の『増富ラジウム温泉』へ行ってきた。武田信玄が金山開発中に発見した隠し湯といわれている。増富の後は八ヶ岳のふもとにあるフジハラ製麺 の製麺所へいって蕎麦を購入、道の駅清里にも立ち寄り、長坂駅から帰った。

 

[走行データ]

コース 増富温泉バス停→大湯元津金楼→フジハラ製麺→道の駅清里→長坂駅

距離 35km

最大標高差 455m
平均斜度 全体:-0.6% 上り:5.1% 下り:4.5%
獲得標高 上り:559m 下り:785m

 

山奥にあるので、韮崎駅からの自走は潔く諦めてバスである。
 

 

山道を登って約一時間。終点の増富温泉に着いた。ここからブロンプトンに乗っていく。

 

目的地の大湯元「津金楼」は増富温泉郷の一番奥にある。

 

坂を登って5分、着いた。津金楼は標高1,040メートルにある。

 

事前に確認の電話をしようと思っていて忘れていた・・・。恐る恐る「立ち寄り湯、できますでしょうか」と尋ねた。すると、宿のご主人がためらいがちに「11時半から清掃なのですが、それでも宜しければ・・・。」 良いです良いです宜しくお願いします!受付を済ませて温泉へ急ぐ。

 

浴室には朝日が差し込んでいた。これが源泉浴槽である。左上段には沸かし湯の浴槽がある。

 

見るからに濃い源泉が惜しげもなく大量に注がれていた。さわると30度なので少し温かい感じだ。

 

見よこの分厚い析出物を!濃い湯なのだ。

 

冷たいはずなのにラジウム泉というのは、あまり冷たい感じがしない。極楽極楽。

 

温泉を出て、ご主人に挨拶して外へ出た。宿の隣りに石灰岩の露頭があったので眺めていると、宿のおかみさんらしき上品な老婦人が散歩から戻ってきたようで、ご挨拶をした。すると石灰岩露頭のことや宿の起源のことなどいろいろと教えてくれた。

 

おかみさんによると、津金家は現在十七代目だが、津金楼ができたのは五代前、明治時代であったという。当主がここ増富にラジウム泉の湧出を確認、宿を開く前に当時米国に滞在していた兄弟に価値を問い合わせ、津金の地から移転してこの地に宿を建てたのだという。増富に現存する六軒の宿の中では一番古い。源泉は建物の裏の崖から湧出しているという。当然ながらここの濃い湯は自慢のようであった。「でもね、この崖の上の方に金泉湯さんっていう旅館があってそこもとても良い湯だったのだけど、休館されてしまったの。」とのことだった。そうか、あの伝説の秘湯「金泉湯」は津金楼も驚く湯だったのだ・・・。惜しい湯をなくしました・・・。


 

津金楼

当館は、明治18年(1875年)に初代津金胤林(たねしげ)によって山梨県須玉町津金の地において創業いたしました。 逐中、須玉町増富の地において鉱泉湧出に着目し始め、大正3年(1914年)に新築し、移転しました。米国在住中の初代の弟、胤和(たねかず)からの通信により、日本最初のラジウム含有量多き鉱泉なる事を発表し人々を驚かせました。創業より数えまして百有余年、その間この須玉の地を訪れるお客様の変わらぬご愛顧に感謝いたいております。

(公式ページより引用)

 

 

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