year2072.
October.17th
東京シティ西新宿 AM18:00
鮮やかな電気自動車が走るオフィス街
ジュースジュースのトウキョウ・ブラーNewプロモーションビデオが巨大なビジョンに映り、街中の至るところで流れている
35年の時を経て、
トウキョウ・ブラーは、東京シティの
イメージソングタイプIIに採用されている
東京シティ新大統領、ソノカゼが起用した
ソノカゼは、大のハロプロファンで、
オールドを特に好むようだ
オフィス街を走る一台の電気自動車を運転する男も、トウキョウブラーが映る巨大ビジョンを横目見る
その座席の隣の女性は不満そうに言う
「私よりそんなのがいいの?」
「え、あ、いや」
「この歌なに、けっこう昔じゃない?てか、なんでこれなのよ?」
「でも、良い曲だよ、僕は好きだな」
「でぇ?どのコがいいのよ?」
「何言ってんだよ、僕は君だけさ、君が一番星だからね」
「え、なにそれ(笑)今時そんな流行りなの(笑)」
「よし、ここ抜けて西のアクアソート行こう」
それを聞いた女性はにこりとする
とあるオフィスビル、一人の男が社内にあるカフェで白いタブレットを手に誰かにメールを打っている
すると、一人の女性が男を見つけると相席する
社内でも、トウキョウ・ブラーが鳴り始めた
「あれいたんだ、帰ったと思ってた」
「ああ、クラキさんお疲れ様です、取引先にメールしてたんですよ今日取引先まで行ってました」
「そうおつかれ様。あ、タケルの企画書通って良かったね、さすが元東京庁」
クラキはラテを注文しながらタケルを労う
「ええ、ジュースジュースのライブ招聘が上手くいって良かったっす」
得意げな顔をするタケル
「ジュースって、誰か推しいる?」
トウキョウブラーに耳を傾けながらタケルに聞き出す
「そうですね、やっぱルルかな、同級生だし」
「そうなんだ、アイドルと同級生って、アタシも周りにアイドルいたけど、恋愛関係にはならなかったな〜」
「ルルはただの同級生って感じで、そんな特別なことはないですよ」
「ふふ、でも、彼女さんは?」
クラキは前のめりになり興味津々な様子
「クラキさん、もう昔の話っすよ」
急に顔を赤くするタケル
「ほんとう?未練あるっぽいなあ」
にやりとし、タケルをからかうクラキ
「じゃ、また明日、お疲れ様でした」
席を立ち、帰ろうとするタケル
「あら、ガールフレンドを置いて?」
クラキは、この後の結果がわかるような言い回しをする
「あ、いや・・そんなことないっす」
慌てるような顔をするタケル
クラキが注文したラテがテーブルに着いた
暫くして、タケルは先輩のクラキとカフェ出て行った。
