GLAYアルバム未収録楽曲をレビュー①(「REVIEW」/「DRIVE」...) | brilliant-memoriesのブログ

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ドエルさんでもあり、V系好きのギャ男でもあり、60〜00年代の音楽好きでもある私がお送りするこのブログ。アルバムレビューや自作曲の発表、日常、ブログなどいろんなことをします!

というわけで、今回は番外編ということで、今まで、アルバムに収録されなかったシングルをここでレビューしていこうというミニコーナーです。前回「ONE LOVE」のレビューを終えました。よって今回はデビューした1994年~2001年までのシングルレビューとなります。さらに今回のシングルはベストアルバムに収録されていることもあり、この機会にベストアルバムの2枚レビューをしようと思います。ただし、ベストアルバム内でも既にレビューした楽曲はレビューをしません。このようなミニコーナーを初めてやるので手探りな部分が多いですが、できる限り形を作って行こうと思いますのでよろしくお願いします。それでは行ってみましょう。

 

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シングル→青 )

 

まずは1995年に発売された両A面シングルだった5枚目のシングルから。

 

・「GONE WITH THE WIND」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

「ずっと2人で...」と両A面シングルとして発売された楽曲ですが、カップリング曲としての印象が強くなってしまっている楽曲。また、それを証明するかのようにカップリング曲を集めたベストアルバムにも収録されている。呪文っぽく始まる出だしが新鮮ですね。インディーズの頃から演奏されている楽曲ですが、「灰とダイヤモンド」や「SPEED POP」を融合させたかのような初々しさが漂うロックサウンドです。バックで静かに曲を支えているアコギの音がいいアクセントになっていますね。

 

2009年には「SAY YOUR DREAM」の隠しトラックとしてライブバージョンが、そして2023年には現在、最新の61枚目のシングルである「HC 2023 episode 1 -THE GHOST/限界突破-」のカップリング曲として、HISASHI中心にリテイクされた(Gen 3)が収録されています。

 

<ベストアルバム>

 

「REVIEW ~BEST OF GLAY~」

 

1997年に発売されたベストアルバムで、ヒット曲を連発して大人気だったGLAYを社会現象までに名を押し上げた重要なベストアルバム。出荷枚数は500万を超え、当時の邦楽アルバムの記録を塗り替えました。その後にB'zと宇多田ヒカルが記録を更に塗り替えますが、なんとその数1000万枚。CDバブルとはいえ、数字が完全にバグっております汗。今作に収録されている楽曲は次の通り。

 

当時のGLAY入門編といってもいいベストアルバムであり、これまでに出したアルバムからそれぞれ選曲して片鱗を見せることでこれまでに出したアルバムにも興味が出てくるという魅力が詰まった作品。インディーズアルバム「灰とダイヤモンド」から選曲された2曲は再録音されて収録されていたり、このアルバムがきっかけで「彼女の”Modern...”」が日の目を浴びて今ではGLAYの代表曲の1曲として語られるようになったりとこのアルバムでの反応は後のGLAYにも大きく影響を与えています。今回はこのアルバムに収録された楽曲の中で「BELOVED」以降に発売されたシングル2曲をレビューしていきます。

 

口唇」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

11thシングル。これまでの「Freeze My Love」や「月に祈る」といったV系ロックとはひと味違うゾクゾクさせるハードロックナンバーであり、ここから「誘惑」「嫉妬」といった漢字2文字シリーズに繋がることになります。いきなりサビから始まり、攻撃的なサウンドが展開。再びサビが来ると転調、更に裏で流れるナニカに溺れそうなシーケンスや吸い尽くされそうなシンセストリングス、そしてドSな歌詞が乗っかればこの世界観の出来上がり。シビれるサウンドに酔いしれることができます。

 

HOWEVER」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

12thシングル。このシングルの大ヒットで本格的にGLAYの人気が全国区になりました。今でもGLAYの代表曲の1曲として挙げられるこの楽曲。ピアノとストリングスをバックしたミディアムロックで恋人への愛を叫ぶストレートなラブソングであり、「BELOVED」の王道な世界観の最終形態といってもいいでしょう。この”素直な王道さ”こそが、この曲を大ヒットに導いたカギであると、自分は思っています。、いまでもウェディングソングとして結婚式に使われたり、つるの剛士さんや朋ちゃん、さらにはSMAPの中居くんやナイナイの矢部っちなど、沢山の著名人が歌っているのを今までに聴きました。時代を超えて愛される大名曲になりました。

 

 

「DRIVE-GLAY complete BEST」

 

前作から激動の3年間を駆け抜けた2000年までのGLAYを名曲達が大量に収録されており、ファンの意見を優先にということで、20thシングルに同封されたアンケートを元に選曲されました。ジャケット写真はJIROだそうです。前作の進化形といってもいい今作はCD2枚組、計24曲が収録された大ボリューム、収録曲は次の通り。

 

 

全盛期のシングルてんこ盛り+それぞれのディスクの3曲目にJIRO曲のパンク曲を設置してブーストを駆けたり、発売されたアルバム曲からそれぞれ数曲収録することでそれぞれのアルバムに興味を向かせる仕掛けも健在。通常アレンジの「サバイバル」も初めて収録されました。しかしながら、投票ではTOP20に入ったシングル「ここではない、どこかへ」とデビューシングル「RAIN」が未収録。そして「HAPPINESS」がシングルバージョンと記載されながらも実際はアルバムバージョンだったり(変わらなさすぎて結局みんな気づかなかった説)という珍事件も起きています。まさしく、全盛期のGLAYの音楽をとことん味わいたい人へオススメです。先頭と最後尾に2000年代に発売された出来たてホヤホヤのシングルがアルバム初収録されております。今回はそちらの3曲をレビューしていきます。(なお、同じく2000年に発売されたシングル「MERMAID」は次のアルバム「ONE LOVE」に収録するということで今作への収録は見送られています。)

 

とまどい(Jet the phamtom)」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

「SPECIAL THANKS」と両A面として発売された20thシングル。サザンの「TSUNAMI」や福山雅治の「桜坂」など邦楽の歴史に残る大ヒット楽曲を生みだしたウンナンのホントコ内の伝説のコーナー「未来日記」の主題歌であり、このシングルが日本のバンドで最後のミリオンヒット作品になりました。楽曲面では王道のGLAYサウンドという印象があるけど、この曲はメロディラインは相当頭に残る綺麗なメロディラインであり、しかもそれと同時に左チャンネルから入ってくるHISASHIのギター音がまたイイ絡みをしているんですよね...!。さらに、いつもの厚みを出す役目ではなく飾りとしての役目を果たしてるストリングス、そしてハープなど音色面にも新たな変化ありました。7月8月の夏休みに聴きたい楽曲ですね。

 

SPECIAL THANKS」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

「とまどい」と両A面として発売された20thシングル。こっちは逆に9月の夏休みが終わったタイミングで聴きたくなる涼しくなった時期を思わせるアコーステックな楽曲。出だしの回想するような静かなサウンドで曲が進行して、一変サビの転調から畳みかけるように降り注ぐ音の重み。このドラマチックな切り替わりに思いっきり胸が締め付けられます。さらにこのサウンドに乗るのは「あの夏の後悔」を歌った歌詞。この曲はもしかしたら「とまどい」の世界線と繋がっているのかな?という考察も浮かびました。あれから数年後...みたいな感じで。「後悔」がかさぷたになって凝縮された切なさが更に胸が締め付けられます。

 

Missing You」(作詞:TAKURO 作曲:TAKURO)

 

21stシングルですが、これは驚きました。1コ前のシングルで「夏」と「秋」を歌ったGLAYはついに「冬」を歌います。荘厳なクラシック音楽とロックサウンドが融合したようなダークで重苦しいサウンド、ノイズを掛けた荒々しいギター、しかもサビのメロディラインがめちゃV系っぽくて最高。歌詞も溢れに溢れた感情が大爆発していて、曲が展開していくごとに世界観がどんどん墜ちていくのが狂おしい程たまんない...。あ、もちろん、自分の心もこの曲に完全に墜ちました。今、改めて思えば、このベストアルバムの締めにピッタリの破壊力ですね。

 

 

そんなわけでこのような感じで番外編をやっていきましたが、これからも今回のように番外編も定期的にやっていこうと思いますのでよろしくお願いします。それでは、また次回!