中田敦彦の『労働2.0』のあとがきに、日本酒の獺祭(山口県)が地元ではあまり評価されていないというエピソードを出しながら話しておられる文章がありました。
獺祭が山口県の人々から評価されていない点としては
・日本の米を使っていない(カリフォルニア米)
・テクノロジーを使っていて、伝統がない
・海外で賞を取ったけどそれが何?
山口県民がこのように感じているというのは興味深いです。
(だけど出る杭に対する田舎的な嫉妬もあるんだろうな~。純粋な批判ではない気が。)
私、山口県民でもないのに一部とても共感します。笑
その昔、私は獺祭が機械化される前は大好きでした。
居酒屋で獺祭を見つけると必ず獺祭を飲んでいました。
機械化されてからの獺祭は良い意味で均一にバランスが取れていて、ただのきれいなお酒となった気がします。
なので初心者の方には本当に飲みやすくて、海外でも受け入れられたんでしょうね。
確かに味は均一になってクオリティは上がっているかもしれないですが、私はいつしか自然と飲まないようになりました。
他のもっと美味しいお酒を探すようになりました。
機械化されたことに理由があるかもしれませんね~。
個人的に、私はそのストーリーに心が動かされなくなってしまいました。
日本酒は酵母が大事で、それは人間(杜氏さん)の持っている酵母との融合が大事と思っているからです。
獺祭の杜氏さんは夜逃げしたらしくそれがきっかけで機械化になりました。
杜氏さんがネガティブな気持ちで造るなら、酵母は素直に受信しちゃうので・・・それなら機械で造る方がましかもですね!笑
ですが今後少しずつ、AIで機械化されていくんでしょうね。杜氏さんも酒蔵も年々減少傾向が止まらないので。
日本酒好きとしては何だかせつない時代になっていきそうです
酒蔵のファンになると、同じスペックで「今年のはどうだったね」「去年の方が美味しかった!」というマニアックなトークもすごく好きですし。
ずっとこの文化は楽しみたいです。
酒蔵についている酵母も、杜氏さんという人間の歴史なんです!
早目にレジェンダリーになりそうな杜氏さんの日本酒、今のうちに飲んでおかなくちゃぁ!!