Mの世界-「電気推進」と「電磁推進」は全く異なる | 宇宙世紀を生き抜く知恵

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「レットオクトーバー」は「電気推進」ではなく「電磁推進」なんですけど・・・

私としては「電磁推進」と聞けばこれを思い出しますわ。

「紺碧の艦隊」

艦船の電磁推進については、日本は世界に先駆けて研究していました。

その特徴や利点は以下に。

Wikiより↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ヤマト1(ヤマトワン)

1992年(平成4年)6月16日神戸港において、世界で初めて超伝導を利用した電磁推進によって有人自力航行に成功した実験船。

超伝導電磁石を利用し強力な磁場を作り出し、磁場中の海水に電流を流してローレンツ力により海水を噴射するウォータージェット推進方式を採用している。

これによりスクリューや内燃機などが不要になりほぼ無音航行が可能であり、また不快な振動が無く環境性能も高い。

構造特性からプロペラ部分のスペースが不要になる事により自由度が高い船尾設計が可能になり、船殻を貫通する構造物が無い為に海水が船体内部に侵入しない、

スクリューを高速回転させる事で発生するキャビテーションが発生しないなどの利点がある。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

しかし実験の結果、現在の超伝導技術では出力が弱すぎて到底使い物にならないとの結果が出て研究は打ち切りに。

下記の中共の記事は「電磁推進」と「電気推進」を混同している様に見えますな。

中二病的軍事記事は国民に謝ったバイアスを与えかねないので危険です。

日本も最近は「自衛隊無双!」な記事が増えているような気がします。

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Gigazin

2017年06月05日 15時00分00秒 

http://gigazine.net/news/20170605-china-new-submarine-engine/

『中国の新しい潜水艦エンジンが水中での戦いに革命を起こす』
  トム・クランシーによる小説「レッド・オクトーバーを追え!」に登場する原子力潜水艦レッド・オクトーバーが搭載した推進システム「キャタピラー・ドライブ」のような、画期的な潜水艦用エンジンが現実世界で登場しています。
トム・クランシーによる小説「レッド・オクトーバーを追え!」に登場する原子力潜水艦のレッド・オクトーバーは、ポンプジェットと電気推進技術を用いた無音の推進システム「キャタピラー・ドライブ」を搭載していたのですが、この推進システムによく似たリム駆動のポンプジェットエンジンを中国が開発したと中国の国営メディアが報じています。
 中国の国営TV局「CCTV 13」が、中国海軍の最高技術責任者である馬偉軍司令官とのインタビューを放送しました。この放送の中で、馬偉軍司令官は中国海軍における「電磁カタパルト」や「レールガン」といった電磁気関連技術の開発に携わっていることを明かしたのですが、それと同時に中国の最新の原子力潜水艦は「音がほとんど出ない革新的な推進システム」であるシャフトレスリム駆動ポンプジェットを搭載していることも明かしています。なお、この画期的な推進システムが最新の船に搭載される場合、建造中の「Type 095」と呼ばれる潜水艦に搭載される可能性が高いとのこと。
リム駆動型のポンプジェットは、従来の推進システムよりも可動部分の数が少なくなるため、ポンプジェットによる騒音を低減することが可能になります。また、リム駆動型のポンプジェットは従来の推進システムよりもコンパクトなため、貴重な船内スペースの節約にもつながるとのこと。民間のメーカーからもリム駆動のポンプジェットは販売されており、プロペラの動きによって形成される気泡「キャビテーション」が少なくなる、より静かな推進システムとして知られています。
 以下のスラスターはSchottel製のリム駆動スラスターですが、中国の潜水艦が搭載するのはこれよりもはるかに巨大なサイズのものになる

と思われます。


また、放送されたCCTV 13による馬偉軍司令官へのインタビュー映像では、背景に統合電気推進システム(IEPS)の一部とみられる電気機器が映り込んでいます。
IEPSは、エンジンとリアクターの出力でプロペラシャフトを回転させる従来の推進システムとは異なり、推進と船内サービス用の電源をすべてまとめたものを指します。IEPSは高い電気出力が可能であり、可動部品が少ないため従来のシステムよりもはるかに静音になるとのこと。また、Type 095に採用されたリム駆動型のポンプジェットとIEPSを組み合わせれば、静音特性は最大化され、よりレッド・オクトーバーに近い理想の潜水艦に近づくとのことです。