ちょっと前の話になるけれど
8月12日の朝
【思い立ったが吉日】
わが家の次男君
なんとまぁ破天荒なんですが(親譲り?)
「俺、明日 富士登山する!」といいだし
早速に山小屋をネット予約。
生憎 7合目の山小屋に予約することができたよう。
夏の帰省は荷物も少なく身軽でいいよね~なんて話してたから、登山の支度なんて全くの皆無だったはず。
色々と調べて、登山口も決定したらしい。
私は子供の頃に一度だけ富士山へ登ったことがある。
主人は一度も富士登山はしたことがないらしく…ちょっと不安気ではあったが、次男の即行動に付き合うかのごとく、ちょっとしたグッズの買い出しに付き合ってた。
私にとっての富士山はあまりよい思い出がなかったから、「大丈夫だろうか?」とマイナスな事ばかり考えてしまった。
小学校3年生の夏、初めての富士登山でワクワクしながら富士宮口から登り始めた。
細かな事までは全く覚えてなかったが、父がワンダーフォーゲルをやっていたので登山には詳しかったし、一緒に行った大人たちが親切にしてくれた。
9合目…もう、立っているのが辛いくらい気持ち悪くなった。
頭を逆さにして道に数分寝た記憶がある。
山頂の記憶はまったくなし!!!
吐き気と頭痛で(高山病)ずっと山小屋にこもってた。
ご来光を観る事もなくひたすら下山したい気持ちでいっぱいだった。
下山もすごく大変だった。
須走を下りたかったけれど、父に止められておそらく普通に下山したんだと思う。
(翌日、須走で落石事故があった)
そんな思いでしかない富士山に次男が一人で挑戦する!というから、気が気じゃなかった。
山の天気は変わりやすい。と聞いていたから無意味なのに、自分が登るわけでもないのに、「富士山天気」と調べたりして
早朝6時に次男を見送り、その日は連絡がくるまで本当に不安しかなかった
15時ころに 次男から写真が送られてきたときは、本当にホッとした
7合目に付いたという。
この日はここに泊まり、夜中に頂上へ向かうのだという。
そして翌朝
ご来光の写真が届いた。
(2024年8月13日早朝)
↓ 道中、仲良くなったオーストラリアの人が撮ってくれたらしい。
ちゃっかり日本の国旗まで用意してる(笑)
彼はどんな思いでご来光を目の当りにしたのだろう。
この富士登山が彼の人生の1ページになる事は間違いないと思う。
母は「よくやった!!!」とほめてあげたい感情と
「すごいね」と関心の入り混じった瞬間でもあった。
色々な親の思いは「心配」というマイナスな感情でしかなく、息子には「挑戦」というプラスの思いしかないのだ!と思った。
「いつもお母さんは先のことしか見てないよね。俺たちは先も大事だけれど「今」を楽しむ生き方をしたいのに」って言われる。
考えても先は読めない。彼たちの「夢」と私の抱く「先」はとうてい同じじゃない事はわかってる。
デモね…親って「先」のことを考えてしまうのよ。考えてもどうにもならない事だとわかってても、子供たちの行く末が気になるんだよネ。自分たちの老後のことよりも(笑)
と、脱線してしまいましたが
【思い立ったが吉日】であった次男の富士登山劇でありました