8月5日。

いよいよ「登校刺激」の日を迎えました。

エンカレッジの上野先生がコーチングに入られる、節目の日です。

 

ここまで私は、「会話ノート」の添削を受けて、家庭内の対応を見直してきました。

訪問カウンセラーの先生方には、息子に寄り添いながら信頼関係を築いていただきました。

 

あとは、息子の背中を押してくれる、温かく力強い手を必要としていました。

 

 

エンカレッジの復学支援は、家族療法の考え方に基づいています。

不登校は、子どもだけでなく家族全体の問題。

 

「登校刺激」では、息子の学校へ行きたいという気持ちを引き出していただきます。

同時に、家族の問題点について指導していただくことになります。

 

 

 

この日、15時半に最寄り駅のベックスコーヒーで、事前の打ち合わせをしました。

上野先生、訪問カウンセラーの男性の先生、女性の先生、主人、私の5人です。

 

私は、緊張で息を吸うのも苦しいくらいでした。

 

最初に上野先生から。

「カウンセラーの見立てでは、〇〇(息子)は優しいけれど気持ちの弱いところがあるとのことです。

それが「登校刺激」でどのような反応として出るか、心配なところです」

 

訪問カウンセラーの先生方は、息子と遊ぶ中で、よく観察してくださっていたのですね。

 

確かに息子は、嫌なことや辛いことがあると、逃げたりつぶれたり。

先生に心配と言われ、私の緊張は高まる一方です・・・。

 

 

その後、上野先生が部屋に入られたときや、コーチングの際の息子の反応を想定して、打ち合わせが進みます。

 

息子は、怒られたときに急に表情を失くし、能面のようになることがよくありました。

全ての感情を消し去るかのように、スーッと表情が消えていくのです。

その後は、「はい」「はい」と、一見従順に見える返事をしますが、心のフタは完全に閉ざされているようなのです。

自分の子どもなのに、何度見てもギクッしてしまう。

そんな表情です。

 

上野先生が、「自己防衛反応ですね」と。

「そちらに行ってしまうとコーチングが入らないので、何とか引き戻します」

 

 

一体、どうなるのでしょうか・・・。

先生方を信頼して、お任せするのみです。

 

 

打ち合わせが終わり、主人と私が先に家に戻ります。

息子はその直後に学童から帰宅するよう手配してあります。

 

 

「ただいまー」

息子が帰ってきました。

「なんで急に帰って来なくちゃいけなかったの?」

 

主人から息子に話をしてもらいました。

 

説明し終えたところで、上野先生の登場です。

 

息子はおとなしく先生の話を聞き、質問されたことに答えます。

しばらくして、先生と息子の2人きりで話をすることになりました

いよいよコーチングが始まります。

 

 

主人と私は別室で待機。

 

気持ちが落ち着きません。

私はパソコンに向かい、その日の朝の分の「会話ノート」を入力して過ごすことにしました。

主人は・・・。

普段、何事にも動じない主人が、珍しくソワソワしていました。

ドアに耳をくっつけ、向こう側の会話に耳を澄ませています。

ほとんど声は聞こえません。

でも、そうせずにはいられなかったのでしょう。

 

 

30分ほど経った頃、玄関のチャイムが鳴りました。

訪問カウンセラーの先生方です。

 

先生方は、息子が登校の意思を見せた段階で入られる段取り・・・

つまり、息子は「学校に行きたい」と上野先生に言ったということです。

 

やっぱり、息子は学校に行きたいと思っていたんだ・・・。

そのきっかけを見失っていたんだ・・・。

 

 

訪問の先生方が息子と話を始めると、上野先生は別室へ。

 

床に座り、「うーん・・・」と上野先生。

首をかしげてしばらく沈黙。

 

息子は登校の意思を見せたのでは?

固唾をのんで、先生の次の言葉を待ちます。

 

「2学期から学校に行きたいと言っています。ただ・・・弱いです」

 

コーチングにより、「学校に行きたい」気持ちは引き出していただけたようです。

でも、先生が危惧されていたように、息子の弱さが出てしまったのでしょうか・・・。

 

 

訪問の先生方が、息子の気持ちを再確認してくださいます。

息子は、登校にあたって「お腹のことだけが心配」と言っていたそうです。

過敏性腸症候群は、新しい薬のおかげでだいぶ症状が安定してきました。

腹痛・下痢の不安はあると思いますが、乗り越えていくしかありません。

 

「2学期の始業式から、登校班で学校に行く」

先生方と話す中で、息子は気持ちを固めていったようです。

 

 

そしてまた、訪問の先生方から、上野先生に交代です。

今度は主人と私、息子の3人で、先生の話を聞きます。

 

 

息子の不登校は家族全体の問題であること。

これから家族みんなで乗り越えていく必要があること。

 

上野先生から、厳しいご指導と、温かい励ましの言葉をいただきました。

 

 

このときの息子の表情を見ましたが、とても真剣に聞いている感じがしました。

私は、息子のあのような表情を見るのは初めてでした。

息子の目には、力が戻ってきていました。

「これならきっと頑張れる!」

私は、そう思いました。

 

 

この日を境に、私たち家族は、息子の登校に向けて前に進み始めました。

 

******

「登校刺激」については、色々な意見があるのだろうなと思っています。

 

登校するよう働きかけること、促すこと。

そこには、どうしても「無理やり」「強引に」というイメージがつきまといます。

 

私自身もやっていたのです。

息子の不登校初期に、褒めたり非難したり、あの手この手で。

無理やり学校に連れて行こうとしては、何度も失敗したのです。

私も息子も、ただ辛い思いをするだけ。

お互いの信頼関係が壊れていくだけ・・・。

 

 

上野先生から、「登校刺激」の候補日のご連絡をいただいたとき。

そして当日も。

 

息子を苦しめることにならないかな?

逆効果ということはないのかな?

という思いがよぎったのは事実です。

どうしても、自分の苦い経験が蘇ってきてしまうからです。

 

「登校刺激」を終えたあとの息子の反応を見るまでは、心配でいっぱいでした。

 

でも、エンカレッジの「登校刺激」は、全く別物でした。

息子の登校の意思を確認したところで、温かく力強く、気持ちを押し上げてくださる。

専門家である上野先生のコーチング、訪問カウンセラーの先生方のサポート。

そこには、強引さなどはまるでありませんでした。

 

 

今、息子は毎日元気に登校しています。

そのきっかけを「登校刺激」により作っていただいたのです。

 

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