セクシー田中さん | 頭ん中へようこそ

セクシー田中さん

セクシー田中さんさんの原作者である漫画家の芦原妃名子(あしはらひなこ)さんが亡くなられました。

自ら命を絶ったということです。



私は失礼ながら芦原さんを存じ上げず、セクシー田中さんも2話目で見るのをやめたので、この作品については何も話せることはない。



私はたまたまXでリアルタイムで芦原さんのセクシー田中さん実写化に関連した投稿を拝見して、そんなことがあったのかと知りました。



その後、脚本家の相沢友子さんのセクシー田中さんに関わるインスタの投稿も引用かなにかで拝見して、双方になにか食い違いが生じていたのだろうかと思いました。



私は先に芦原さんの投稿を見たので、どうしても芦原さん寄りの受け止め方になりました。



また相沢さんが数々の漫画実写化の脚本を担当されていたということも初めて知りましたし、いくつかの作品の原作ファンから反感を買っていたという事実も知りました。



脚本の改変が酷いというのが理由でした。

無駄な恋愛要素を入れたり、キャラの設定を大きく変えたりなど。



私はもともと漫画や小説を読まないので、実写化を見たところで元を知らないからそんなもんなんだとしか受け止めていませんでした。




今回の騒動で、実写化って次々行われているけど、原作者が簡単にオッケーを出しているわけでもなければ、随分改変されていることもあるんだと知りました。




セクシー田中さんにおいて、先に脚本に関する投稿をしたのは相沢さんの方でした。



最終的に9,10話は原作者が脚本を担当したみたいなんですが、その事が納得できていないような、受け入れがたい事態という風に捉えているようでした。



その投稿を受けてなのか、9,10話で物語の流れが変わったりしたことに気付いた視聴者からの問い合わせがあったとしてそれを受けてなのかわかりませんが、芦原さんが1月26日に、実写化にあたり御自身が提示した条件、9,10話を担当するにいたった経緯を丁寧に説明されていました。



「告発」と言う方もいますが、あれは告発ではなく本当にただの説明だったと思います。



そこから、芦原さんの意図とは関係なく、脚本家叩きの流れが出来てしまったように思います。



セクシー田中さんや芦原さんのファンだけではなく、過去に相沢さんが担当した実写化の作品のファンの人も改変されたことを持ち出して脚本家叩きをしていたように見えました。 



私も最初は「なんだこの脚本家」とインスタの投稿を見て思いました。



しかし、芦原さんの提示した条件は「とにかく原作に忠実に」、なんなら「一切手を加えてはならない」、というくらいの内容でした。



正直、そこまでの条件を提示しても実写化したいならどうぞ、その代わり受けたからには絶対に約束は守って貰いますという、原作を守る強い気持ちを感じました。




それでも日テレや製作側、プロデューサーは芦原さんの条件を承諾して実写化を進めたわけです。



脚本を書くにあたり、その芦原さんの条件や意向が正確に相沢さんに伝わっていたのかどうかというのは、大きな争点だと思います。



芦原さんからしたら条件を飲んで実写化を進めているわけですから、当然不本意な脚本があがれば加筆修正するに決まってます。



相沢さんからしたら、もし芦原さんの意向を正しく知らされてなかったのであれば、プロデューサー、監督、その他脚本に口を出す関係者の意向を取り入れながら自分なりに脚本を書くに決まっているし、それを突き返されたらそりゃいい気分はしませんよ。



芦原さんと相沢さんは直接やりとりをしたことが一度もないそうです。



つまり間に入ってそれぞれの意向を伝えて作品を作る調整役が必ずいたわけです。



 その人は絶対に脚本に目を通していたはずだし、原作も読んでいたはず。



そうであれば、相沢さんが書いた脚本がもし大きく原作とかけ離れた内容なら相沢さんにそれを伝えることもできたし、

加筆修正を繰り返す中で芦原さんの疑問や不安にも答えることが出来たはず。



私はこの騒動が起きたとき、どうして芦原さんと相沢さんという個人が矢面に立って、日テレ、製作会社等の組織や責任者が口をつぐんでいるのかそれが納得できなかった。



もっと言えば、相沢さんは長年テレビドラマの脚本を書いているからテレビ業界では名の知れた人だし、業界側の人。

相沢さんがセクシー田中さんの9,10話の脚本を書けなくて不満や憤りを感じていたことは絶対に製作側は知っていたはず。

そういう話ができる間柄だったはず。



げんに脚本家とセクシー田中さんのプロデューサーは過去にも同じ作品に携わっている。



プロデューサーはたくさんのドラマにプロデューサーとして携わっている重鎮っぽい人だし、何も力がない人とは思えない。




そこをちゃんと解消せずに放置して結果的に原作者に非があるような投稿をさせたことも製作側の責任だと思ってる。





ドラマはチームで作っているはずなのに、個人間の問題になってしまって、そうなるまで放置していた日テレや製作側の責任は大きいと思う。



特に、芦原さんは組織にも誰にも守られず、一人で自身の作品を守ろうと戦い、命を絶ってしまった。 



出版社も結局は利益優先で、実写化されれば漫画の売り上げはあがりますから、安易に受けているんじゃないかって勝手に思ってます。



芦原さんは個人としてXを投稿しましたけど、出版社と連名とか、出版社が代わりに説明するとか出来なかったのかな?と、悔やまれます。






日テレは まるで自分達には非がないと言わんばかりのコメントを発表していましたが、人が一人亡くなっているのだから、事態を重く受け止め、どうしてこんなことになってしまったのか、製作段階で問題はなかったのか調査しますくらいのことは言えないのか!!と怒りを覚えましたね。





芦原さんが何故命を絶ったのか、はっきりとした理由はわかりません。

遺書があったそうなのでそこには書かれているのかも知れません。



ご自身のXへの投稿が意図しないあらぬ反響を呼び、相沢さんを攻撃する流れになってしまったことに胸を痛めたのか、ご自身にも酷い誹謗中傷があったのか、あるいはずっと思い悩んでいて意を決して投稿したことを後悔したのか、それはわかりません。



だけど、一連の流れから、ご自身の漫画の実写化にあたって起きた様々な問題も一因ではないかと思います。

 



脚本家の方に責任を問うのは酷だし、それこそ個人攻撃して終わる話だとは思いません。



私達には説明しなくても、芦原さんのご遺族には何があったのか、現場はどうだったのか、きちんと説明する責任があると思います。






芦原妃名子さんのご冥福をお祈り致します。