「愛がこわれる時」という映画をご存知でしょうか。
1991年公開の映画で、ジュリア・ロバーツ主演。
極度の潔癖症で、実は暴力的でもあった男性と結婚したジュリア・ロバーツ演じるローラが水難事故を装って夫から逃げる。名前を変えて別の場所で暮らし始めたローラを執念深く追いかけてくる夫…、さぁどうする?!
当時高校生だったのですが、この夫の行動が本当にホラーで、ぞぞぞ…とした記憶があります。
この潔癖症の夫さんが”如何にクレイジーか”の伏線に、彼が極度の潔癖症である所を表すシーンが多々出てきます。
例えば、洗面所のタオルは、タオル掛けに前後同じ長さで、シワひとつなくビシッとかかっていないといけない。
キッチンの棚にしまってある缶詰全てのラベルが正面を向いて、同じ向きでしまっていないといけない。
ゾッとしますね
全くどうしてローラは、こんな隠れDVでモラハラする潔癖男の本性を見抜けなかったのか…、あらすじだけ読むと不思議でなりません。
飜えって、自分の環境を改めてみてみると、まぁ私も夫の潔癖症がここまでとは思わなかったからな〜と苦笑します。
DV男ではないです(念のため)。
でもこうやって「夫が潔癖症」だという事を若干非難めいて言う自分はどうだろうか?
誰しも、トイレや風呂場が汚らしいのは嫌だから掃除をするし、部屋に使わないものが放ったらかしだと片付けて”きちんと”しておきたいものですよね。
私も部屋の散らかり度合いが1番気になるタイプで、夫子どもが出して出しっぱなしの物を勝手に片付け時に勝手に処分しちゃう
また”洗面台の水回り”が綺麗じゃないと非常に腹立たしく感じます。
夫や子どもが洗面台を使った後のビシャビシャが嫌なので、彼らの使用後はなるべく早めに拭き取りたい。水垢が残りますからねっ
手拭き用のタオルがぐちゃぐちゃなのを見つけたらすぐに大体前後同じ長さで、余りシワのないように掛け直…ん、あれれ?
ある時、これじゃ私も冒頭の映画のDV&モラハラ夫と同じじゃん…と気づいてしまいました
自分の気になる水回りを綺麗にする行為は『正しい』と信じ、夫の気になるエリアをきちんとしようとする行為は『潔癖』と非難するのはフェアじゃないよなぁと、つい↑の映画を思い出してしまう様になった訳です。
互いを追い詰める程ではないので、関係が“壊れる”事はないと思うけれど、やっぱり夫婦は他人。
自分の言い分だけを主張するのではなく、客観的に互いの考えを理解しようと心がけていきたいものです。